今回は英語初心者の時に行った留学について記事を書いていきます。その時私は全く英語を話すことは出来ませんでした。他の人からするとただお金を捨てに行ったと見られていたと思います。ですがある程度留学で何をすべきかどうすれば英語が理解できるようになるのか考えてお金使ったのは事実です。正直留学はコスパで見たらいいことありません。今では英語学習教材は充実しています。オンライン英会話を使えば自分のスピーキング力を上げるための時間も作れます。勉強方法もブログやYoutuberを参考にすれば正解へ導けるでしょう。
そうはいっても私は留学に行ったことが確実にプラスに働いて今の英語力につながっています。とはいえ私の事を知らない人にとっては全く信憑性のない無駄な時間になってしまうかも知れないので、読者の方に自己紹介をします。
私は2019年にフィリピンでITと英語留学を3ヶ月経験しました。その後2020年の4月にIT企業へ転職するがコロナ離職を経験。それでも現在はブリッジSE候補として海外で働くために日本で経験を積んでいます。さらに12月からはリモートワークで時間に余裕があり自由な働き方が出来ています。TOEICのスコアは2022年の時点で755点でした。今の仕事に転職したのは2022年の8月でそれまではコロナ離職後ドコモショップのスタッフとして働いていました。そして2019年までは工業高校を卒業後ずっと工場でクレーン運転士として働いていました。
この様なわたしが今IT×英語系のブリッジSE候補として働いているのは奇跡だと思います。自分の実力なんてものは全く関係が無くたまたま運よく今の仕事についていると思います。ですがこの3年間の中で英語である程度結果が出せたことが間違いなく影響しているので、私の英語力を作る上で貴重な経験となった留学について今回は記事を書いていきます。
この記事を見ている人は留学に興味がある人、英語を話せるようになるには留学に行かなければ行けないと考えている人がいるのでは?と思っています。そんな人たちに私の経験を書いていきます。
私はTOEICで700点を超えるきっかけになったが多くの日本人はただお金を捨てに行く留学について
まず私が今留学について思うことをリストにします。
- コスパ悪い
- ストレス多い
- 人間関係で振れ幅が大きい
- 貴重な経験が出来る
- 留学はあくまでアウトプットの場
- 留学というパワーワード
ざっとこんな感じですかね?これらを見るとマイナス面がかなり出ている様な気がします。今考えても留学っていいことなのか悪いことなのかよく分かりません。ですが行くなら行くでどういう心構えで行くべきか、行った先何が起こるのかを経験として伝えることは出来るのでそれぞれ細かく書いていきます。
コスパ悪い
私は3ヶ月の留学で80万円位払ったと思います。帰国後に英語の試験を受けていないので数値化出来ませんが体感として留学前の私の英語力がTOEIC200点位として250点になった程度ではないでしょうか?虚しいですが事実こんなもんです。その後運良くIT企業に転職出来たので報われた気もしますがコスパで見ると最悪ですね。
ですが私はこうも思います。
人生でなんらかの成果をあげる上でコスパを考えて行動するのはそもそも間違っている。
この様にも思います。なんでもコスパで考えていては結局何もしないことが正解になってしまいますし、いろいろな経験をした上で自分を新たに発見したり今まで知らなかったことや見ることの出来なかった世界を経験出来ると思います。
これが留学という物のパワーや漠然と持っている大勢の人のイメージなんだと思います。私自身子供の頃に留学に行ってみたいと思った時期がありました。留学に行けばなにか新しい世界が開けるのではないか?色んな経験が出来るのではないか?英語が話せるようになるんじゃないか?となにか自分を変えるきっかけや希望の様に思っていました。結局30歳を超えていい年をしても留学に行ったのでその留学という言葉の強さがわかりますね。
私はちゃんと戦略を持って留学に行ったので報われました。ですが多くの日本人はアメリカに行こうがヨーロッパに行こうがフィリピンに行こうが短期留学だろうが長期だろうが関係なくただお金を払ってその瞬間を楽しむだけのお金にしているのが事実だと思います。
今回の記事は漠然と思ったことを書いていますが、いずれ何を留学ですべきか!行く前に何をするのかなど記事を書こうと思っていますのでよろしくおねがいします。
ストレスが多い
留学では様々な初めてを経験しました。
わたしは海外に行くのも初めて、英語で会話をするのも初めて、知らない人と同じ部屋で共同生活をするのも初めてでした。これだけ初めてのことが多く学校では1日中プログラミングと英語どちらも素人の状態で学ぶことになったのでそれはそれは自分にかかってくるストレスは強かったですね。
今思うのは最初の1週間が鍵だったと思います。同じ同期生に恵まれるか?授業についていけるか?英語の先生といい関係を作れるか?これらでもし重大な過ちをしてしまうと学校に行くのも嫌になってしまったかもと思います。
事実私が留学している時に学校に来なくなる人、英語が理解出来ないのを先生のせいにする人、真面目に勉強している人を邪魔する人など色んな人がいました。これらはすべて留学のストレスに負けて自分が努力することから逃げた人たちだと思います。
留学は言葉のイメージや宣伝の方法によって華やかなで楽しい物だと多くの人は思っているのではないでしょうか?ですが現実は日々勉強です。そしてまわりを見れば自分よりも英語が出来る人、自分では理解できないコードをさっと書いてしまう人に出会います。そんな時わたしも自分のことがとても小さな人間でなんてだめなやつなんだと思ったこともあります。そういったマイナス面にばかり目が向いてしまうとストレスに押しつぶされてせっかくの留学が嫌な思い出になったり消したい過去になるのではないかと思います。
なのでこの記事を読んでいる人は予め対策をしましょう。といっても簡単じゃないので先程書いた様に別の記事で説明します。
人間関係で振れ幅が大きい
留学でどうしても避けられないのが人間関係です。これは生徒同士でも先生と生徒の関係でも同じです。例えば先生が自分と同じ趣味を持っていればすぐに打ち解けられるかも知れません。同じ部屋になった生徒が協力的だったり困った時に助けてくれる存在だったら有意義に学校以外でも楽しく過ごせると思います。一方でもし同じ部屋の人がすでに学ぶことから逃げて悪い遊びばかりしていたり毎日うるさく遊んでいて勉強に集中出来る環境じゃなかったらどうでしょう?私が行った先の学校では大体のことは聞き入れてくれて先生を変えてくれたり部屋を変更してくれたりします。ですが、集団の心理とは怖いもので自分の周りに一生懸命勉強するひとがおらず毎週末遊び呆けている人達を見て過ごすと普通の人は真面目に勉強しているよりも遊びたくなるのが心情だと思います。
フィリピンには無数の留学先があり一生懸命勉強する人が多い学校もあれば遊ぶこともしくは思い出づくりが重視されている学校もあります。このあたりは留学に行く前に情報が少ないのでどの学校を選ぶのがいいか分かりません。Twitterで複数の学校を掛け持ちしている留学エージェントがいるのでその人達に相談するのがいいと思います。
留学から逃げる人
ここで私が見た人達の中でどんな人が留学に行ったにも関わらず学ぶことから逃げてしまうか書いておきます。
- 親に無理やり留学させられた人
- 異常なほどのコミュ障
- 努力することが出来ない人
- 我慢が出来ない人
ここでは軽くしか触りませんがこの様な人は留学にわざわざ行かない方がいいと思います。この様な人に限って自分が成長出来ないことを他人のせいにします。そして偉そうな態度をとって攻撃的になったり他人にすがって人の時間を奪おうとします。
この記事を読んでいるみなさんが留学先でどの様な人に出会うか分かりませんが知っておいて損はないと思います。私自身かなりストレスが大きい留学でしたがこの様な人たちと一緒にはなりたくないと思いましたし幸いにも同期生にも先生にも恵まれてなんとか3ヶ月間しっかりやり抜くことが出来ました。そして今ではTOEICで755点を取れましたし希望の働き方が出来ています。本当に留学で出会ったすべての人に感謝ですね。
貴重な体験が出来る
やはり留学の最大の目玉はこれですね。私は留学先でとても大きく派手な装飾がしてある教会に観光に行きました。この教会はキリスト教の中でもカトリックの教会です。一方プロテスタントの教会は地味でシンプルです。同じキリスト教でもこの様に違いがあります。そしてプロテスタントの教徒はけしてカトリックの教会へ出入りすることはありません。私はまともに歴史の授業など聞いていませんでしたがこの様なことを目の当たりにすると嫌でも新たなことを知っていきます。日本では宗教というと色々とややこしい話になりますしあまり日常的に意識することがないものですが他の国では当たり前にある価値観です。
この様な国の違いから新たに経験することもあれば、水平線まで180度見回りしても何も空を遮る物のない美しい海でバーベキューと行った癒やしなど日本では見ることが出来ない景色や楽しい経験もすることが出来ます。もしかすると留学という言葉の意味として勉強というよりはレジャーとしての認識をしている人もいるのではないでしょうか?確かに観光や遊びも留学の醍醐味ではありますが高いお金を払う以上しっかりと考えて毎日生活してほしいと思います。とはいえ留学先で友達を作るためには参加した方が仲良くなれるし私自身も遊びたいと思っていました。ですがそこで悪いグループについて行ってしまうとその後の生活がすべて狂っていくのはまた別の話です。
留学はあくまでアウトプットの場
ここまでつらつらと記事書いて来ましたがここは割と重要度が高いです。先の内容でなぜストレスが大きく勉強から逃げてしまうのか、コスパが悪いとなぜ感じてしますのかに直接関係する内容になっています。
そうです。留学はすべてアウトプットの場です。
私の様にインプットをしていない人が行く場ではありません。何しろ生活のすべてが英語ということはコンビニに行ってもレストランに行っても英語です。私も留学前にすこしは受け答えが出来るようにと準備をしましたが到底実践に挑戦できるレベルではなかったと思います。なので私は旅行で使う英語程度なら自身がある!と言える程度の英語力を持ってから留学に行くとかまずは短期で旅行に行ってみる、1週間程度の留学にするなどの選択肢を持ってもいいと思います。何しろ英語が全く話せない状態でいきなり3ヶ月ではあまりにもハードルが高すぎですよね。今でも私は馬鹿だったなと思います。
そして私の様な無謀な人が多いのも事実だと思います。私が留学したタイミングの生徒の半数は社会人でした。学校全体でみると大学生が一番多く高校生や中学生も少しばかりいました。そしてみんなで集まって話している時になぜ留学に来たのか、英語はどれくらい話せるの?といった会話になると英語をはなせない人ほど留学に行けばなんとかなると言っていたのを覚えています。
ちゃんとここではっきりと言いますが留学に行ってもなんとかなりません。英語は留学に行ったから話せる様になるわけではないのです。
きちんと自分の理解している範囲で英語を話し失敗してもいいからとにかくトライアンドエラーで正しい英語が話せる様に努力する。この繰返しをまとまった時間数多く取れることが留学のメリットだと思います。
私も自分の英語力が低すぎて最初のレベルチェックがすべて一番下のレベルだったのですが、とにかく自分に出来る事をしよう!覚えた単語を使う、新しく知った文法構造で答えてみるといった事を自分のレベルで繰り返していました。その繰り返しを3ヶ月間したことでスピーキング力が身についたと思います。
スピーキング力は神スキル
私が留学で得た最大の利益はこのスピーキング力です。スピーキングというととんでもなく流暢に話せる英語の様に捉えられると誤解があるのですが、私は留学中たくさん英語を話した結果スピーキングが得意になりました。
実際はけして多くの語彙があるわけではありません。難しい文法使える訳でもありません。大事なのは自分の知っている範囲の単語を駆使して相手に思っていることを伝える力です。それを続けていくうちに話せる内容に深みが出て来ます。相手にも自分が何を考えているのか知ってもらえるのでより親密な関係を築くことが出来ました。
私の留学初日の英語力は自分の名前以外自己紹介も出来ないようなレベルでした。そんな私が一生懸命先生にこれはどういう意味?とかこういう時はなんて言えばいいの?と授業にいくたびに質問をしてちゃんと身につくように練習しているのを見て先生達がより協力してくれたと思っています。
ちなみにこれまで触れていませんでしたが英語の授業はすべてフィリピン人の先生と一対一で英語のみで行われていました。
そしてこれは後になってわかることですが英語は発音出来る音、自分がしゃべる事が出来る内容は聞いて理解することが出来ます。ということはいくらリスニングを使用が英文を読もうが自分の口からその言葉が出てこなければ他の人が喋った時に理解できないのです。私自身この事についてYoutubeの動画かネットで見た時に確かにそうだと実感しました。
だからこれまでの日本の教育では英語が話せる人があまり多くなかった理由なのかなと思ったりもします。
とはいえ留学に行かなくてもオンライン英会話は英語を使って話そうと思えば話すことは出来るので必ず留学にいく必要があるかというと難しい所です。
留学で英語力を鍛えるメリットは集中して英語生活を作れる、先生達と協力して成長するためのプロジェクトを組めるといった程度だと思います。オンライン英会話だと英語を話すことは出来ますが、生活をまるごとという訳には行きませんし、毎日同じ先生を指名するのは難しいと思うので長期的な計画を共有するのは難しいと思います。
どうでしょうかここまで記事を読み進めて頂いた人はある程度留学がどんな物か、どんな経験をすることになるのかと文字だけではありますが記事を読む前よりはイメージが出来るようになって来てるのではないでしょうか?
留学というパワーワード
これまで漠然とした留学というパワーワードを留学先ではどんな生活をすることになるのか、私の経験した苦労や思い出を共有することで少しは具体的な物にイメージ出来る様になったのではないでしょうか?
そしてここまで読んだ人はすでに留学という幻想やただ留学したということに意味は無く、留学先で何を経験したのか、その経験をどんな物に昇華させたのかが本当に意味のあるものだと気づいてもらえているのではないかと思います。
私の場合は全く英語が話せない未経験者として留学したのですがその3ヶ月という短い時間でたくさんのことに触れたくさんの失敗をした結果1年後にTOEICで600点以上を達成し2年後には700点も超えることが出来ました。
個人的にはTOEICの様な試験のスコアがなくても英語が話せると自信も持てていたので十分に手応えと価値を感じていました。ですが他の人にとってどうかというと全く別の話です。友達づくりや旅行ならその価値は十分にあるでしょうですが転職となると全く意味を持ちません。
仮に面接で英語が話せると言っても英検やTOEICはどのくらいですか?ということになります。私の英語力が本当にネイティブレベルだったら英語で面接してくれたら証明出来ます!とかっこいいことが言えたかも知れませんが大事なのは企業側の視点です。
企業は採用するにあたってその人を雇う理由を他の採用担当や役員に認めてもらわなければならないのです。そのため曖昧な話せるという情報よりも英検やTOEICのスコアの方がその人の価値を証明しやすいのです。
このように私は結局留学から2年後に今の企業に入社する時に価値をやっと他人に認めてもらえるものに昇華出来ました。
ただ留学で3ヶ月間英語やプログラミングを勉強するということに80万円というのはコスパで見るとたしかに悪いでしょう。ですがTOEICで700点を超える材料であったり希望の職種への転職や将来ブリッジSEとして活躍するための足がかりとした意味を持つ留学に80万円というのは安いかも知れません。
私の留学の目的はエンジニアになること、リモートワークで時間を有効に使える様にすること、英語を使って世界を視野に入れて働くことが出来る人材になる、そうすることで自分の勝ちを高めることが目的でした。幸いなことに今はすべての条件が揃った状態で働いています。
ですが私は留学中になぜこんなにもコスパが悪い物にお金を払って無駄な事をしていると後悔した日もありますし、帰国後英語が話せるのに誰にもその成果を認めてもらえない窮屈さも感じました。今の状況だけみると自分でも理想が叶ってよかったと思えますがそれまでずっと毎日英語もプログラミングも勉強していましたから留学に行けばすべてが手に入るといった簡単なものではないのだけは再度強調しておきます。
さて、今回は私はTOEICで700点を超えるきっかけになったが多くの日本人はただお金を捨てに行く留学についてという題名で記事を書きました。
ここまで記事を読んだ人どうでしょうか?留学に行きたいと思いますか?みなさん英語のレベル、学生、社会人と環境やスキルはバラバラだと思うので一概に答えを私は持ちませんが、はっきりと言えるのは自己責任であるということです。私は留学にいく前に会社を辞めなければならず、もし会社を辞めていなければコロナ離職を経験することはなかったと思います。ドコモショップで働いている時は様々な面で無用な苦労もしました。
英語が話せる様になるかどうかも自己責任、留学先でどんな経験をするかも自己責任です。その事を理解さえしておけばたった一度の人生です。自分がやりたいと思ったことをするべきですし、今社会人の人が定年まで1つの企業でずっと働いたって給料はその会社の規定通りにしか上がりません。
もし今の会社や学校での生活に疲れていたり、新しいことへ挑戦したいと思っているのであれば留学に行って新しい世界を見るのはあなたにとってかけがえのない最高の思い出になるでしょう。