今回は元IT留学経験者の私が、これからIT留学に行こうとしている人達に絶対に知るべき事について記事を書いていきます。

まずは自己紹介です!
私は元クレーン運転士で現在はブリッジSEとして働いている30代のエンジニアです。
IT留学に行ったのは2019年でした。
その時すでに30歳を超えていましたが一念発起してそれまで勤めていた会社を辞めて留学する事にしたのです。
現在もIT企業で働いていますが、それよりも前に一度IT企業に無事転職出来たもののコロナ離職によって別業種の仕事を経験していたりもします。
つまり私は2度も未経験からIT企業へ転職しています。
今回はそんな私だからこそ言える、伝えるべき事をシェアしたいと思います。
【IT留学】経験者のブリッジSEだから知っているIT留学に行く人が絶対に知るべき事

いきなり結論です!

もちろんまだ留学に行ってもいないのに、転職の話をされても困る!という意見があるのは十分理解しています。
留学でどんな生活が待っているか分かりませんし、ITという業界の仕事があなたに合うのかどうかもまだ分からないでしょう。
ですが、あなたがもしすでに社会人で自立した生活をしている人なのであれば、帰国後の生活を考えておかなければならないのも事実なのです。
私はいつの間にか考える事も出来なくなっていた「子供の時の夢」の留学を大人になって自分のお金で実現させました。
ですがそれは同時に大金の出費を意味します。
仕事を辞めることも必要です。
そして意外と盲点なのが、税金の支払いです。
とにかく一度働き出した大人が仕事を辞めて夢に向かって行動するにはそれなりのリスクが伴うのが現実なのです。

留学に行ったからといってIT企業に転職出来るとは限りません。
留学に行く前から少しショックな内容になるかも知れませんが、これは紛れもない事実です。
IT留学に行く=IT企業に転職出来る!はあり得ません。
むしろIT留学に行かなくても転職活動で内定をもらえる企業に出会えればIT企業に転職出来ます。
あくまでIT留学へはIT企業で必要なスキルを学びに行く行為だと理解する必要があります。
私はIT留学から帰国後なんとか自分の生活力がある間にIT企業への転職に成功しました。
全ての人に当てはまる訳ではありませんが、私の転職活動期間は2ヶ月間です。

この2ヶ月間は吐き気と不眠に悩まされました。
当時の私はIT留学で英語とプログラミングを学んだと言っても「ITの資格無し」、「英語力も素人」と何も誇れる物を持っていませんでした。
もちろん覚悟して留学に行きましたし、仮にIT企業への転職がすぐに叶わなかったとしても別の仕事で生活をしながらスキルを身につけ再度転職する気でいました。
それでも世間から見れば「ただの無職」、そんな状態で毎日求人へ応募をしては不採用の通知が来るのを見続けるのは本当に辛かったです。
実は転職市場には、これから転職しようとする人が知っておかなければならない闇があります。
何かしらの転職サイトに登録して求人を見ればほとんどの企業が「未経験歓迎!」「新人を教育出来る環境有り」と謳っています。
これは実は半分本当で半分嘘になります。
企業は当然即戦力を求めています。
例えば未経験者と言ってもその業界で働いていないだけですでに持っている人を採用します。
むしろ全くの未経験者だと仕事が出来る前に辞めていく事がリスクとして考えられるので敬遠される事にもなりかねません。
そんな中IT企業へちょっとIT留学でプログラミングを勉強した程度の人が立ち向かって行くことになるのです。
正直ほとんどの企業は経験者を得る為に求人を出していて、目に付きやすくする目的で未経験OKなどと謳っています。
どうすればIT企業へ入れのか?
究極私がこれだと言う結論は「IT企業から内定を貰えるまで転職活動を辞めない!」です。
その為には少しでも早い段階から転職活動を始めることが有効です。
もしあなたに留学から帰国後1年は働かなくても生活していけるくらいの余裕があれば全く急ぐ必要はないと思います。
しかしながら、多くの人はそんなに余裕はないと思うので、少しでも早く転職活動を始める事が有効です。

他の求職者と差別化が出来ます!
例えばあなたが気に入った企業を求人の中から見つけたとします。
当然ですが、他の求職者もその企業をいいと思っている事を忘れては行けません。
つまりあなたはライバルとの争いの中から求人を勝ち取らなければならないのです。
前の章で多くの企業は経験者を望んでいると言いました。
留学に行った程度では経験者の人に勝つ事は難しいでしょう。
ですが他の未経験でIT企業へ転職しようとしている人と戦うとなれば話は別です。
あなたがしている留学は企業の採用担当から見ると、「熱意」「行動力」「覚悟」をアピール出来ます。
今はzoomで面接をする事は当たり前ですし、PCの画面に映る姿が海外にいるあなたと言うのは視覚的にも圧倒的に他のライバルと差別化出来ます。
それに正直未経験で初心者なら誰でもそんなに変わりはありません。
どう育つかも分かりませんし、最初に未経験者が担当する仕事はある程度リテラシーがある人なら誰でも出来ると言ってもいいかも知れないでしょう。
そんな時に海外から熱意を持ったあなたが本気で面接へ臨めば他の同レベルの求職者よりも採用される可能性は十分あり得るでしょう。
転職活動で何をアピールするか?
ここからは私が実際使ったアピール方法をお伝えします。
- 他業種での実績
- 資格を取ると断言
- 自身の成長と会社の将来をマッチング

私はこの3つを使いました。
私は留学する前はクレーン運転士をしていました。
少し私の仕事は変わっていて、ただクレーンで積荷を積んだり降ろす様な仕事とは違い、材料の成分を配合する事や売り物のコストダウンにも関わる現場でした。
当時私はリーダーをしていたのですが、売り上げ目標を軽く超える様な成果を出していたのです。
こんな事でも使いようによっては、「リーダー経験」「結果を出せる人」の様なイメージを持ってもらえます。
もしかすると資格を取るのは苦手だと思う人がいるかもしれませんが言い切って大丈夫です!
私はある意味、転職活動は企業と求職者の駆け引きで成り立っていると思っています。
企業がいい人が欲しいからと会社の悪い所を隠すように、求職者も精一杯見栄を張っていいのです。
そして資格を取ると言う事でうちに入ってからもちゃんと頑張ってくれそうだなと思ってもらえます。
ここで断言しますが、資格を取らないからといって普通の企業は首にはなりません。
それに入ってみて周りの雰囲気や仕事内容から資格が必要だったり取りたいと思うかどうかは中に入ってみないとわからないのです。

本心じゃなくていいので言い切りましょう!
私はここが一番大事だと思っています。
しかし一番難しいのもここだと思っています。
私の場合は、英語力とエンジニアとしてのスキルを鍛えることが働きながら出来る環境を望んでいました。
しかし、現在日本に存在するIT企業はほとんどが国内で完結する為、英語力が不要です。
さらに英語をアピールするとそのうち会社を辞めて他の企業や海外へ行くんじゃないかと勘繰られた事があります。
企業からするとせっかく仕事が出来る様になったタイミングで辞められては損しかありません。
私の場合は運良く海外と関係があるIT企業に運良く出会えたのでよかったですが、それまではITを探せば実力不足、英語力も中途半端とどちらも単体で活かせるレベルにはなっていませんでした。
あなたがIT留学に行くのは英語とプログラミングですか?
もしそうなら私の様にどっちつかずになるリスクも考えておくべきです。
資格は必要
留学に行く前の私は正直資格から逃げていました。
ITの資格の勉強は出来る気がしませんでしたし、英語は一生TOEICなんて受ける事ないと思っていました。

資格を取る理由は、採用担当があなたを押す理由を作るためです。
はっきり言ってITパスポートや基本情報、応用情報試験を取ったから仕事が出来る様になる訳ではないです。
でもあなたを面接した面接官は資格がない人よりも資格を持っている人を採用した方が、他の人から角が立たないのです。
たったその為にと思うかもしれませんが、留学で3ヶ月ITの勉強をした経験よりも2週間で取ったITパスポートの方が明らかに目に見える証拠として採用されます。
このことは絶対に忘れては行けません。
最後に
今回は【IT留学】経験者のブリッジSEだから知っているIT留学に行く人が絶対に知るべき事というタイトルに沿って記事を書いてきました。
過去の私の経験をシェアすることで、これからIT留学を考えている社会人にはかなり有益な情報になったと思います。
この記事の内容はかなり厳しい物が多く一歩躊躇してしまうくらいの内容だったかもしれないと思っています。
ですが最悪なのは知らずに留学して、帰国してからどうにもならずに全てを後悔する事だと思って今回の記事を書きました。
他の記事でも書いていますが、私はコロナ離職を経験したり、ケータイショップでただ生活する為に働いた期間もあります。
それでも諦めず努力し続けた結果、今はブリッジSEになれました。
もし再度エンジニアになることを諦めてしまったらせっかく楽しかった留学もあんな留学行かなかったら良かったと後悔していたかもしれません。
私は留学をしてもスキルは身に付かず、他人に認めてもらえる物は持って帰れませんでしたが、間違いなく私自身は変わりました。
その結果3年間の努力が実って2度目のエンジニア転職が成功したと思っています。
私のケースはタイミングもあってかなりレアケースだと思いますが、あなたのIT留学とその後の人生が素晴らしい物になればと思います。
今回は以上です!
ここまで読んで頂いてありがとうございました。