今回はスラッシュリーディングについて書いていきます。


この記事を読めばリーディングスキルが伸びる学習方法が分かります!

まずは私の自己紹介をさせて下さい!
英語力ゼロから3年間英語を学習してTOEIC755点を取った後に転職活動を行い、IT企業へ未経験でエンジニア転職をしました。
エンジニアの種類はブリッジSEで英語を使いながらITの仕事をしています。
今回紹介するスラッシュリーディングは、私の英語力を伸ばすのにかなり大きな衝撃を与えた英語学習の手法になります。
特にリーディングスキルを伸ばすのに役立ちましたが、結果的にリスニングスキルの成長にも繋がる学習方法です。
スラッシュリーディングとは

とにかく文章を「/」で区切ることで1つの大きな塊になっている長文を細分化して認識するために使います。
精読で使う手法


スラッシュリーディングは精読で英文の理解を深める為に使う手法です!
英語学習のプロセスでは「単語」と「文法」を学んだ後に、リーディングスキルをさらに高いレベルに引き上げる為に「精読」が必要です。
その精読をするに当たって、ただ文章を何気なく文章を読むのではなく、「/」で区切ることで「品詞」「複合名詞」と細分化する為にスラッシュリーディングを使います。
複合名詞とは:2つ以上の単語が結びついて1語となった名詞です。
どんな手法か?
例えばこのような文章があります。

私がリーディングに課題を抱えていた当時、これくらいの分量の英文になると単語1つ1つは知っているはずなのに、全体で考えると意味を読み取ることが出来ませんでした。
原因は文章の流れや塊を意識しながら読むことが出来ず、文章の区切りを理解出来ていなかったことだと思います。

このままだと大きな1つの文章のままで細部にフォーカスできません。
品詞毎に「/」で区切ります

このように全て「/」で区切りました。
区切る理由は品詞別に文章を認識する為です!
品詞別に文章が認識出来ると文章の形が見えます。

どうでしょうか?
一番最初の画像から最終的にこの様に品詞毎に分けて文章を認識出来る様になりました。
英語初心者が長文になるといきなり英語が読めなくなるのは、この様に1つの文章を細かく認識する能力がまだ身についていないからです。
最初は参考書を使いながら様々な型の文章でスラッシュリーディングをしましょう!
英文の方が分かると、同じタイプの型が出てきた時に、瞬時に内容まで一気に理解できる様になります。
実際の手順

ではスラッシュリーディングをする時の学習手順を紹介します。
1
問題演習
まずは問題演習をします。
2
答え合わせ
通常は問題を正解出来ればいいですが、ここでは自分の和訳と回答の和訳のイメージが「近いかどうか」を確認します。
※回答と完全に同じ和訳は不可能なので雰囲気程度でOKです。
3
スラッシュ記入
品詞やまとまり毎にスラッシュを入れていきます。
4
品詞・意味確認
スラッシュ単位で単語、熟語の「品詞」と「意味」を確認します。
※それぞれが「どこ」に掛かっているか確認します。
「名詞と目的語の関係」やthatはどこにかかっているかなど。
5
音読
ここまで細分化して文章を確認すれば、最低でも8割位和訳と英文が合致すると思います。
その上で「英文を音読しながら意味を確認」していきます。
※音読と意味を合わせていく事で返し読みをしなくても英文が理解できる様 になります!
6
時間を空けて復習
一度しっかり理解したと思っていても時が経てば理解が薄れていくことは多々あります。
復習の意味も込めて数回は復習しましょう。
私は1冊を最低3周はする事で覚えるまで復習します。
最初はとにかく時間がかかります。
上の例で出している英文でも私は全てこなすのに1時間くらいかかりました。
それでも何度もこなしていくと自然と理解出来る速度が上がっていきます。
コツを掴むと15分もあれば1サイクルが回せる様になります。
精読をする時は時間を気にせずとにかくどれだけ細分化出来るかを大切にして下さい。
ただし和訳に完璧さは求めずに英文を理解することだけに意識を持つことも重要です!
参考書籍
こちらはシリーズ物の参考書です。
簡単な物から学習したければ「超入門英文解釈の技術60」を選ぶ手もありますし、もっと難易度が高い物が良ければ、「基礎英文解釈の技術100」という高難易度も物もあります。

最初の一冊を選ぶのは難しいですが、リーディングに苦手意識がある人は、「超入門英文解釈の技術60」からレベルを上げていくのがいいでしょう!
他にはこういうタイプの物もあります。
こちらは英文解釈の技術がアカデミックな物に対してユニークな表現を取り入れた教材になります。
例文や解説にユニークな表現が入っているので、退屈すること無く学習できます。
なぜリスニングにも活きるのか?

リーディングスキルが伸びるとリスニングに返ってきます。
大きな理由の1つに返し読みをしなくなるからです。
スラッシュリーディングをするといつまでも文章を区切らないと理解出来ないという人がいますがそんなことはありません。
スラッシュリーディング最大のメリットは英語を一回見るだけで理解できる様になることです。
最初は「/」を沢山入れて1つ1つ文章の構造や意味を理解していく必要がありますが上記にある参考書を一冊もすれば、十分「/」を入れなくても精読が出来る様になります。
それに文章の形がわかるので、次の文章にどの様な構造の物が来るかも想像出来る様にもなります。
リスニングは読める物しか聞いて理解出来ない
基本的に英語で初めて聞く英語を理解することは難しいです。
あなたも洋楽の歌詞を初めて聞いた時はあまり理解出来なくても、歌詞を見ながら一緒に聴くとすんなり耳に入ってくることがあるのではないでしょうか?
これは視覚情報と聴覚で得た情報だと視覚情報の方が理解しやすいからです。
この事からも分かる様に、リーディングスキルが上がり理解出来る英文が増えれば増えた分だけリスニングスキルも相乗効果で上がるのです。
最後に
今回はリーディング力を上げる為の手法「スラッシュリーディング」について記事を書きました。
スラッシュリーディングは精読の手法であること、精読をしっかりするとリスニングスキルまで成長出来ることも触れていきました。

私は精読を取り組むことに腰が重かったです。
何か難しいことをしなくてはいけない様な気がしていました。
事実そんなに簡単な学習方法ではありませんでした。
ですがそれ以上に得た物が大きかったので勇気を出して取り組んでみて良かったと思っています。
そのおかげで今は、読めない文章や間違った問題を精読することで自己解決できる能力が身に付いたとも思っています。
今回は以上です。
また次回も皆さんの参考になる様な記事を書いていきますのでよろしくお願いします。